株式会社丸江

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LPガスのジャパンガスエナジー川崎基地

LPガス(プロパンガス)はサウジアラビアなどから輸入される商品です。そして輸入されて川崎などにある大型のガスターミナルと呼ばれるところに集められそこから各地のLPガス会社へと運ばれます。川崎駅から車で20分、 今回はジャパンガスエナジー株式会社さんの川崎ターミナル。 ガスのことを何も知らない新人の私が見学に行ってきました。 海のすぐ近くで潮風が心地よく、天気は快晴!見学日和でした・・・! 普段は見ることのできない数々の施設についてレポートをお届けします!

川崎ガスターミナルについて

川崎ガスターミナル
川崎ガスターミナルは LPガス最大の市場である関東エリアを背景に、輸入・出荷の中核として、 昭和42年12月に操業を開始して以来、 42年経過しました。 その間に共同石油からJX日鉱日石エネルギーへ変わりましたが、安定供給を継続しています。 昭和59年に計測室集中管理システムを導入し、点検や管理がより一層安全、確実に行われるようになりました。 平成11年にはISO14001 認証を取得。 取得すると、同業他社との差別化と企業のイメージアップにつながります。 社内的にはマネジメントを徹底し、業務内容がマニュアル化するので効率よく、ムダを排除して仕事することができるそうです。また、社員のレベルアップなどのメリットもあるそうです。 日本のLPガスターミナルでは一番目に取得し、 さらに徹底した環境の保全・継続的改善・汚染予防の実行を行っているとのことでした。 現在、無事故無災害9,000日 達成に向けて一丸となって取り組まれていました。あともう少しで達成することができるそうです。
私たちが身につけたのも
私たちが訪問した日は8,914日目でした。 ヘルメット、軍手、静電気を発生させないためのバンドを身につけて見学スタート!

たくさんのタンクがありました。

丸いのが高圧タンクで、円柱のものが低温タンクです。 貯蔵タンクは低温タンク2基(プロパン、ブタン一基ずつ)、 高圧タンク10基(そのうちのひとつが無臭プロパン)です。
貯蔵タンク
私は間近で見るのは初めてだったのでこんなに大きなものなのか!と感心しましたが、
これでもまだ小さいサイズのようでもっと大きなタンクもあるようです。
密集してタンクが置いてあり、建物のようでした。
ちなみに低温タンクは直射日光をさけるために二重構造になっています 。
ヒーターのパイプ
タンクのまわりに何本も付いているパイプはヒーターです。

土台のコンクリートは低温タンクの温度(‐40℃!)に
耐えられないので下のひびがはいってしまいます。
なので中に温かくしています。このヒーターは温風ではなく電気です。
防液堤
低温タンクのまわりは防液堤に囲まれています。

もし低温タンクが割れて
中から液体がでてきても防げるようになっています。

2人1組が4組で12時間交代で管理しています。
夜は各グループから1名ずつ4人で業務をしており、
緊急事態が起きた時に対応できる人が必ずいるようになっています。

管理室の画面はタッチパネル式で黒と緑と白のとてもシンプルな画面でした。

機材や画面の一部を見せていただきました

管理室

タンク在庫一覧
タンクの中にどのくらいのガスがはいっているか確認できる画面です。
この画面はたくさんの数字が並んでいて、
圧力のかかり具合なども細かく記載されていました。
製造ラインバルブ監視

製造ラインの図が細かく記載されてました。
ガスのバルブがどこが開いているか見ることができる画面で、 バルブの開け閉めなどのコントロールもできるそうです。

緊急通達装置(おつたえ君)
ボタンひとつで社員に電話をかけて自動音声で「出勤してください」と伝える装置です。
緊急事態でもすぐに人が呼べるすぐれものです。
ガス検知器警報監視
ガス漏れしているかわかる装置になっています。
画面にはたくさんのメーターがあり、普段は白いメーターなのですが
ガスが漏れていると色が赤に変わりすぐに分かるようになっています。
ガス検知器は81か所につけられていて、見学中もいたるところで見ました。
ガスは空気より重いので下の方に設置されていました。
低温タンクは二重構造なので外と中に二つ付いているそうです。
地震計
大きな地震が来たとき、地震計が加速度150ガル以上を感知すると
全てのシステムを自動停止させます。150ガルは震度5強相当です。

3月11日の東日本大震災の際は、地震計が144ガルの計測であった為、 反応しなかったそうで
マニュアルに基づき迅速に、ガスのバルブや、 充てん場を手動で止めたそうです。
管理室にいた方は震度をあの揺れの中センター全体に緊急放送を行い、
緊急事態だからこそ、 落ち着いてマニュアル通りに行動したとのことでした。
その後点検を行った結果、ターミナルには被害は無く、
稼働を続けているとのことでした。

地震対策の見直しとして建物やタンクを補強したり、隣の工場へ津波のとき避難できるかどうか等々を相談しているそうです。
実際に事務所は鉄骨をクロスさせてあり耐震補強されていました。
出荷管理のパソコン

大きな機材の後ろにひっそりと出荷管理のパソコンがありました。
今日の出荷するガスの量、会社名、どのくらいの時間にくるかなどが記載されていました。

順番にターミナルをまわりました。

桟橋からガスを受け入れる

船からガスを取り出すアーム

桟橋は輸入船からガスを受け入れるところで、実際に上まで登ったのですが高くて足がすくみます。
ガスを受け入れるパイプはとんでもなく高い位置にありました。船の大きさがまったく予想できませんでした・・・。

見学に行った時は残念ながら船が来ていませんでしたが、桟橋の端から端まで埋まるようなそんな大きな船が来るそうです。
もしまた見学する機会があったら見てみたいです!

船は飛行機などとは違って天候に左右されたりするので遅い場合には2,3日前に決まるということもあるようです。
その時に同じターミナルに船が重なっておろしきれず、急遽川崎におろしに来る時があるとのことでした。

低温タンクへ

低温タンク
パイプをつたって低温タンクへ行きます。プロパンとブタンの二つに分かれています。
ブタンもプロパンも2万t入るタンクで、なんと50kgのガスボンベ、40万本分ものガスがはいっています!
1世帯当たり年間では平均約200kgつかっているそうで、

10万世帯分の1年間のガスを供給できることになります!!
2基も並んでいました。

ポンプで熱交換機へ

熱交換機の中

焼却炉のような扉をひらくと、中で海水が流れていました。
真ん中の板にガスがはいっていて、下から上へあがっていき、海水は下へ流れていきます。
これで海水の温度まで上昇させていきます。
海水は1,000t使っているそうです。

低温タンクから来るガスは凍っていて、そこからゆっくりと常温に戻していきます。
ブタンとプロパンで分かれているのですが、ブタンの熱交換器は余り使うことがないそうで、すごく小さかったです。

後から熱交換機の全体を上からみて、パイプはごちゃごちゃしてましたが青と銀で分かれていたのですぐに分かりました。

たどってみると、どこに向かっているのか分かるので面白いです。

着臭剤・メタノールをいれる

地面に埋まっている着臭剤
本来はガスは無臭です。
ですが危険を知らせるために ガスのにおいを付けます。
着臭剤のタンクは埋め込まれていました。そのとなりに保管庫があって少し入らせていただいたのですがガス臭い!としか表せないようなニオイでした。

この日は風があったのでそんなにニオイはなかったのですが普段はもっとニオイがするみたいです。
右の写真は熱交換器にかけたガスに着臭剤、メタノールをいれる部分のパイプです。

ここから高圧タンクに保存、ダイレクト出荷に分かれます

高圧タンクに保存

高圧タンク
高圧タンクは750tが2基、500tが2基、250tが1基、1,000tが4基、75tの無臭プロパン用が1基あります。
高圧タンクに一度保存をして必要な時にポンプから タンクタンクローリーに入れることができます。
お昼などのタンクローリーの少ないときは高圧タンクから充てんを行います。

タンクの脚柱は阪神大震災の時に脆さが問題視され、頑丈に補強されました。どっしりしていました。

ちょうどこの時にガスの開放検査の作業を行っていました。
点検のためにガスを抜きます
開放作業とはガスを抜く作業で、点検のためにガスを抜きます。
いつ、どのようなことが起きるか分からないのでさらに慎重かつ迅速に作業を行わなくてはならないそうです。
作業員の方の緊張した空気はこちらまで伝わってきました。

ダイレクト出荷

ダイレクト出荷の手順で充てん
熱交換器で常温に戻したガスをそのままタンクローリーに入れて出荷することができます。
ダイレクト出荷だとポンプを使う回数が減るので電力の削減になります。
それにすぐに出荷できるので車が多いときはダイレクト出荷の手順で充てんを行います。

入口付近の少し新しい4つのタンクローリー充てん場は低温タンクから
すぐガスが入れられるように作られていて、ダイレクト出荷ができます。

次はいよいよタンクローリー充てん場です!

入口入ってすぐにこの施設が見えてきます。プロパン、ブタン、オートガスが充てんできる場所です。
見た目はガソリンスタンドのようです。
充てん場
プロパンは家庭で使うガスLPガス(LPG)として販売されています。
ブタンはライターやスプレーなどで使われていて、オートガスはタクシーの燃料などで使われています。

オートガスはブタンとプロパンがまざっています!

オートガスは夏はブタン9:プロパン1 冬は8:2くらいの割合で入れるそうです。
なぜ冬はプロパンが多くなるのかというと、 オートガスに多く含まれているブタンは温度が下がると凍結しやすく(気化しなくなる)なるためです。

プロパンの沸点はブタンと比べて、低いので割合を少し多くするそうです。
これで寒くてもLPガスは凍結しにくくなります。

二種類のLPガスを一緒に入れるのですが最初は分離しています。ですが運んでるうちに混ざるとのことでした。

私たちがいるときは2台のタンクローリーが充てんしていました。

ちなみにJX日鉱日石エネルギーでは、停電中でも給油ができる、
震災時給油可能なサービスステーションというのがあります。

ENEOSの系列サービスステーションは、停電などの状況下でも、被災地で必要となるガソリンや軽油を、
警察・自衛隊・消防・病院関係などの緊急車両に優先的に供給できる施設です。

特に震災時に重要かつ有効な拠点になると考えられる店舗に、「緊急用発電機」と「緊急用可搬式ポンプ」を配備することで、
万一、停電などによって計量機が作動しなくなっても、給油を行えるようにするものです。

現在、全国720ヵ所(2011年6月末現在)に設置しているそうです。
大地震が来ても安定供給できるような施設で、大地震でも安全な耐震・耐火構造になっています。
「地震大国」と言われるわが国では、いつ、どこで、震災の恐怖が襲いかかってくるか分かりません。
私たちも場所を確認しておけば万が一の時にとても役に立つかと思います。
カードを入れて、ボタンを1,2回押すだけでLPガスが入ります。
カードを入れて、ボタンを1,2回押すだけでLPガスが入ります。
ほとんどオートでできるようです。

機械には電気が通らないように防爆加工がしてあります。
私たちも静電気がおきないように専用のバンドを腕にはめています。

カードはタンクローリー、一台につき一枚で その日にどのくらいのガスを持っていくか、
どのくらいのガスが詰めるタンクローリーなのか、ガスが入っていない時の車の重量など情報がたくさん入っています。
工場に入るときにタンクローリーの重量をはかって 出るときにもう一度計ります。
これでガスをどのくらい積んだのかわかります。

タンクローリーに充てんするガスの量はぴったり決まっています。
少しでも重量オーバーになっていたら絶対に工場からは出しません。
時間は掛かりますが、コンプレッサー(圧縮機)で引きなおし、タンクにガスを戻します。

フレアスタック
タンクローリーに充てんしているときに配管内に少しガスが残ります。
それを少し離れたところに高い塔があり、そこで焼却されます。
このガスを焼却する為の塔をフレアスタックといいます。

実際にガスを抜いていただきました。結構離れた場所にあるのに火がついているのがとてもよく見えました。
赤いパイプはプロパンガス、黄色のパイプからはブタンガス
赤いパイプはプロパンガス、黄色のパイプからはブタンガスがでています。
ガスを切り替える時も自動で行います。
私たちが見ていたときにちょうど切り替えていて、バルブが自動でまわっていました。

タンクローリーを止めるところには番号が振られていて
車によって止める番号が違います。 (右の写真)

番号に合わせて止めるとガスを入れる口がぴったり合います。
これでスムーズに充てんを行えます。

見学を終えて

タンクを間近で見るのが初めてで圧巻でした。タンクの上まで登れるようでしたが、高いところが苦手なのでやめておきました・・・。
行く機会がありましたら、ぜひチャレンジしてみてください!

専門用語が多く、基本からスタッフの方に説明をして頂きました。
全体の流れについていくのがやっとだったので、もっと知識を身につけたらもう一度行きたいです。

LPガスが船で運ばれてきて、各地に配送される前の段階でどんな場所で
どんな作業が行われているか知ることができ、とても勉強になりました。

案内をしてくださった佐藤さん、大塚さん
案内をしてくださった佐藤さん、大塚さん丁寧に説明してくださってありがとうございました。また、本レポートの掲載について快く承諾いただいた(株)ジャパンガスエナジーの担当植村さんに感謝いたします。ありがとうございました

(株)ジャパンガスエナジーさんへのリンク
http://www.j-gasenergy.co.jp/

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